細胞内に存在するミトコンドリアの数によって、エネルギーの生成に差が出るようです。
1つの細胞に数百~三千個あると言われていますが、ミトコンドリア多い方がスタミナがあり元気で、少ないとスタミナが少なくなる傾向があるとされています。
ミトコンドリアは「ATP」を生成する
ミトコンドリアの働きには、摂取した糖質や脂質の栄養素と、呼吸で取り入れる酸素を合成して「ATP」という物質を作り出します。
ATPは全ての生命活動のエネルギーとなるもので、ATPが不足するとさまざまな慢性疾患の引き金になります。
もしATPが無くなると生命活動維持ができなくなり、死に至ります。
しかし、このATPを生み出すミトコンドリアは加齢とともに減少していくと言われ、これが加齢による体力の減少や、カラダの不調を誘発する原因の1つになる可能性は高いです。
ミトコンドリアを増やすキッカケを作る
ミトコンドリアを増やすにはカラダに負荷をかけるのが良いと言われ、それによってミトコンドリアが増えるきっかけになります。
以前、健康番組のためしてガッテンでも、ミトコンドリアについて取り上げており、「インターバル速歩」をおこなったり、「普段の姿勢を良くする」ことでもミトコンドリアを増やすことが可能といっていました。
ちなみにインターバル速歩とは、3分間は普通に歩き、3分間は早歩きするというのを繰り返す歩き方です。
ミトコンドリアは、「カラダにエネルギーが足りなくなってきた」と感じることで増える性質を持っており、カラダに負荷をかけることによってミトコンドリアの分裂が活発になるようです。
それを考えると、インターバル速歩以外でも多少カラダに負荷がかかる運動、とくに有酸素運動は、ミトコンドリアの分裂にとても効果的です。
ただ、あまり負荷が大きいとカラダを痛めたり活性酸素が増えすぎる恐れがあり、細胞がダメージを受け老化を早める原因になる可能性がありますので、その点は注意が必要といえます。
運動ができない人は、普段の姿勢を正すだけでもミトコンドリアは増えるます。
なんでも、姿勢を保つ際に使う筋肉「姿勢筋」にはミトコンドリアが多く存在しており、姿勢筋をしっかり使うことでミトコンドリアの分裂が活発になるようです。
背筋をピーーーーンと1分間保つとミトコンドリアが増えるスイッチが入るようですので、仕事やテレビを観ている間でも実践できちゃいます。
個人的には運動のほうが効果があると思いますが、いつでもできるといった点では効果が期待できますね!
食事や栄養摂取でもミトコンドリアは増やせる
ミトコンドリアを増や酢には、運動の他に食事や栄養摂取も大切になってきます。
ミトコンドリアを増やす栄養素は、タコやイカといった軟体動物に多く含まれる「タウリン」です。
そのほか、サザエやミル貝といった貝類にも多く含まれています。
タウリンは水に溶けやすい栄養素なので、茹でる必要のないスルメで摂取すると良いようです。
しかし、食べ過ぎはカロリーや塩分を摂り過ぎてしまうので注意したほうがいいでしょう。
糖質や脂質、たんぱく質といった栄養素の代謝に必要で、ミトコンドリアがATPを作るのにサポートしてくれる栄養素の「ビタミンB群」の摂取も欠かせません。
ビタミンB群は肉や魚、野菜などさまざまなものに含まれていますので、バランスの良い食事で摂取できます。
ただ、水に溶けやすくカラダに長く留まらない性質がありますので、サプリメントでこまめに摂取するのもおすすめです。
また、働きが弱くなったミトコンドリアは活性酸素を放出しやすくなるため、抗酸化作用のある食べ物や栄養素も一緒に摂取してあげると老化対策にもなります。
強い抗酸化作用がある栄養素として、リコピン、アントシアニン、カテキン、セサミン、アスタキサンチン、コエンザイムQ10、ムチンなどがあり有名ですね。
ミトコンドリアは空腹状態でも活性化されることがわかっていますが、逆に満腹状態だと働きが鈍くなるとされています。
そのため食事をする際は腹八分目に抑えることも大切です。
まとめ
以上、ミトコンドリアと栄養素についてご紹介しました。
ミトコンドリアは減少してしまうと、不健康や老化に繋がる可能性がありますので、上記でご紹介した運動や食事をとりいれて、ミトコンドリアを活発にしていきましょう。
継続することがミトコンドリアの活性化につながりますので、習慣化してミトコンドリアを増やしちゃいましょう!!